進学高校の英語の授業
高校入学後、英語の先生から指示された予習の方法は、こうである。
「教科書の英文を2行おきに、ノートに書き写す。英文の下に日本語訳を書く。」
私は、この方法を高校3年間はもちろんのこと、大学でスペイン語を専攻し始めたときも続けていた。日本語訳を書くために、当然、必要となるのが辞書を引くという作業である。これに、どれだけ時間がかかったことか。教科書の内容は、中学のレベルとは雲泥の差であった。簡単に言えば、英検3級にどうにかこうにか合格したばかりのものに、英検2級のレベルを与えて、「とりあえず、自分で読んできなさい」というわけである。
授業中は、バンバン当てられるので予習は必須。予習に時間がかかり、復習があまりできない。どんどん未消化のまま、詰め込んでいく。そんな状態だった。
一つの文の中に未知の単語がいくつも出てくると、文脈から意味を推測することは不可能だ。何度も辞書を引くから時間がかかる。辞書を引いたところで、構文を知らないから、結局、文の意味はわからない。
日本語になりにくい抽象名詞や、無生物主語の文が出てきて、むりやりワケのわからない日本語訳をひねりだし、ノートに書く。とりあえず、綺麗にノートに書いたら、それだけで、結構、勉強したような気になって満足する。この繰り返し。おまけに、音声などないから、自分なりに読んだカタカナ発音でインプットしていったわけである。
辞書を早く引けるようになったとはいえ、そこに至るまでにかかった時間、しんどさ、それを思うと非効率な勉強法と言わざるを得ない。
辞書を食べて英語を覚えた世代の方には、甘えていると思われるかもしれないが、これだけ、CD付きの単語集、熟語集、表現をまとめた本がたくさん販売されている時代である。ある程度、単語力の底上げをしてしまうまでは、辞書を使うよりも、こういった教材を使って、単語や熟語をインプットしてしまう方が効率が良いと思う。
★この方法の短所
辞書を引くことばかりに時間がかかり、文脈から単語の意味を推測する練習ができない。
文章と辞書の意味を綺麗に書き写しただけで、頭にインプットできていなくても、勉強した気になって満足してしまう。
★修正方法
英文を書き写すときは、「ノートに1回綺麗に」より「綺麗じゃなくても、何度も、文章を読み上げながら、書きなぐるとよい。大事なのは、ノートに書き取ることじゃなくて、脳みそにインプットすることだから。

