No.188 Rigoberta Menchu
グアテマラ国内を旅行中、田舎の空港で、メンチュウさんに遭遇!
ということで、この写真は、どこかから頂いてきたのではなく
私のカメラで撮影したものです。
実は、隣に私と娘が映っているのですが、二人とも
マヌケな顔をしているので、カットさせて頂きました。(^^;
メンチュウさん、ご存知の方、少ないかも。
彼女がノーベル平和賞を受賞した1992年の翌年には
南アのネルソン・マンデラ氏とデ・クラーク氏が受賞しているのですが
こちらの方が、皆さんの記憶に残っているかも知れませんね。
私は、当時、専門学校の講師をしていて、
人権問題などに詳しい同僚の先生の影響で
アメリカの公民権運動、慰安婦問題などの本をよく読んでいました。
当時、同じく、その先生に勧められて、読んだのが、
「私の名はリゴベルタ・メンチュウ」でした。
これは、彼女へのインタビューを元に書かれた自伝ですが
それは、それは、残酷な話が書かれており、
眉間にしわを寄せながら、読んだ記憶が...
でも、初めて中米方面に旅行することになったときに
グアテマラを旅行先の一つとして選んだのは、
この本を読んでいたことや、メンチュウさんのノーベル賞受賞で
私の中で、ホンジュラスやニカラグアよりも、
グアテマラの印象が強くなっていたからのように思います。
ってことは、メンチュウさんがノーベル賞を受賞していなかったら、
今頃、私は結婚してなかったかもってこと?
↑
すごい話の飛躍...(爆)
そのメンチュウさんが、今や、大統領候補。
この日曜日に、グアテマラでは、4年に1度の総選挙があって
大統領、国会議員、市長の選挙が全国でいっせいに行われます。
そのため、夏休みの滞在中も、国中に派手な横断幕や、ポスターが
溢れかえっておりました。電信柱とか、ポスターがベタベタ。
田舎の方にいくと、道路沿いの大きめの
岩という岩に、スプレーで政党のマークが描かれていたり。
日本みたいに、指定された場所に貼るのとは違うんですよね。
まぁ、場所を指定しても、別のところにも貼りかねないと
思いますが。当然、電柱のポスターは、選挙が終わっても
取り外されることはなく、来年も残っていることでしょう。(^^;)
テレビでは、政党の(全部というわけではなく、お金のある政党の)
コマーシャルがあり、テーマソングが流れるのです。
大勢が道路に出てきてサルサのリズムで踊りだすのとかもあり。
娘が夏休み中、お世話になっている学校のクラスメートの男の子達も
休み時間に、そのテーマソングを歌いながら、踊っていたとか(笑)
逆に、日本の選挙活動のように候補者の名前をひたすら連呼するような
宣伝カーはなかったです。宣伝カーは、見かけましたが
旗を振って、音楽を鳴らしたり、ラッパみたいなので
「プップー」と音を鳴らしていくだけでした。
大統領に出馬しているのは、15名。15の政党がそれぞれ
1名を推薦しているのですが、9月の予備選挙で上位2名を選び
11月に再度、国民投票が行われます。
メンチュウさんは、世論調査によると5位なので
今回、大統領になる可能性は少ないようです。
それでも、内戦時代に彼女の親兄弟を虐殺した人々が所属する
政党に立ち向かって、初の先住民の大統領候補となった
彼女の勇気はたたえられるべきでしょう。
一時は、亡命を余儀なくされていた彼女が、大統領候補となり
テレビのディベート番組でスペイン系、ドイツ系、イタリア系などの
白人候補と席を並べる姿を見ていると、大きな変化を感じます。